いつの時代でも生産現場(工場なども含む)から発生するニオイというのはあるものです。パン工場からの焼きたてのパンの良いニオイ、製紙工場から出てくる独特なニオイ、醤油工場からの大豆を加工している香ばしいニオイ、そして養鶏生産現場からのニオイ・・・
どの現場においても人間の生活を支えているということでは違いはありません。この、目には見えない「ニオイ」、住宅地の近くでは強烈なニオイが嫌われるのは仕方が無いことなのですが・・・
臭気というのは主観的なもので、ある人には良い臭いでも他の人には耐えられない臭い、ということもあります。また、同じ臭いでも敏感に気にする人もいれば、多少の臭いは気にならないという人もいます。
では、いったいどうすれば臭いというものを客観的に表現することが出来るのでしょうか?そのひとつの答えとして「臭気濃度」という考え方があります。
臭気濃度とは、そのにおいを無臭空気で希釈していったときに、人がにおいを感じなくなる希釈倍数のことです。つまり、「何回希釈したか」を数値で表すわけですね。
もちろんこの測定方法でも個人差という問題は残りますが・・・
さて、この厄介なニオイ対策として、一般には①他のニオイをかぶせて分からなくする方法 ②そのニオイ自身を消す方法 の2通りがあります。トイレの芳香剤などは前者で、もとのニオイがなくなったわけではありません。鶏舎からのニオイについては、その規模から他のニオイでごまかす方法は現実的ではありません。そこで、ニオイそのものを消す方法を各社研究・開発していると思いますが、なかなか効果的でコストのかからない方法はないようです。
ひとつ言えることは、臭気(の分子)というのは核になるものに付着して拡散するということです。つまりホコリが多いとそこに臭気が付着して広く周囲に拡散することになるのです。
鶏舎内の清掃を行なうことは、このようにニオイの拡散を抑止するだけでなく、不慮の事故の防止・問題点の早期発見・管理者の定期的な巡回を習慣化する など、臭気同様まさに「目に見えない」効果が多いのです。


